夏の仕込み蔵
蔵では火当てもすべて終わり、いつもなら6月の梅酒の仕込みまで束の間の落ち着いた時間を過ごします。
蔵の中を横断していた蒸米搬送用ダクトなどの仕込み用の設備を解体し、一斉に洗浄を掛けたりして仕込み蔵は夏仕様に変わります。
仕込み期間中は蒸米を広げて冷ますために使っていた場所です。
夏のあいだ使わない酒造道具がなんやかやと集まってきます。
ここは2階ですが、中には大きくて重いものもここに持ってくることもあります。
かつては床板を外して、「アミダ」(阿弥陀車)という滑車的な道具を使って吊って上げ下げしていました。
2枚目の写真左上にそれがありますが、車輪と車軸からできる形が阿弥陀如来の後光のように見えることから「アミダ」(阿弥陀車)と呼んでいるようです。