蔵人は今

“2022年04月” 月間アーカイブ の記事

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  • 「雲南市三刀屋町の御衣黄」

    雲州松江の風景

    ※蔵開きの会場の様子は4/15の記事になります。

     

    営業の河角です。春のソメイヨシノも散り、花見も終わりかと思いきや雲南市の三刀屋町には緑色の桜「御衣黄」が咲きます。美しい花の色をお楽しみ下さい。

    花見客の方がたくさん御衣黄を楽しんでいました。

    残念ながら4月の終わりには葉桜になってしまうので5月になると見れないので見たい方は来年お楽しみください。

    実は豊の秋にも緑の桜があります。その名前は「鬱金桜」(ウコンザクラ)です。

    「御衣黄」の仲間で緑色からピンクに変わり花がぼてっと落ちます。花柄の掃除が大変ですがその美しさも春に一度の贅沢ですね。

  • 火当てしてます

    酒蔵はいま

    蔵では火当ての作業が続いています。今年度搾った新酒を安全に貯蔵するためにとても重要な作業です。

     

     

    これは「蛇管」(じゃかん)という器具です。

    これを熱湯で満たした容器に沈めて、この蛇管の中に酒を通して加熱します。

     

     

    酒の加熱温度を67度をキープするように、長いときは3時間付きっ切りで監視します。

     

    蛇管から出てきた加熱されたお酒は殺菌されたタンクに送り込まれます。このとき蔵の中はお燗酒の匂いが充満します。

     

    タンクいっぱいまでお酒が入ったら密封して、タンクに水をかけて冷却します。

     

    このように加熱処理されたお酒は静かに熟成が進みます。

    これらの中から、夏を越した秋口に「ひやおろし」として商品化されるお酒があります。

  • R3BY 皆造とみりん仕込み

    酒蔵はいま

    4月8日、今年度すべての清酒のモロミを搾り終え、皆造となりました。

     

    今年はいつも使っている島根県産の五百万石が予想外に柔らかい年でした。米の柔らかい年は味が多すぎたり重い酒になりがちなので、吸水や追い水に苦労した年でした。

     

    またこの日は、みりんの仕込みを終え、甑倒しにもなりました。

     

    みりんは、米こうじと蒸したもち米をアルコールと混ぜることで造ります。

     

    まずタンクに溜めたアルコール(醸造アルコールや酒粕取焼酎)は外気温と同じぐらいの温度になっています。

    ここに米こうじと蒸したもち米(もち)を混ぜ込んでいき、仕込み直後の温度が45℃になることを目標にします。そのため、もちはかなりアツアツでなければなりません。地伝酒のようにダクトを使わず、人力でアツアツのもちを運ぶのでなかなかの大仕事です。

     

     

    この後も、ろ過や火入れ、蔵の片づけなどすることいっぱいですが、まずはほっと一息です。

     

     

  • 賑わいの蔵開き~2019年の蔵開きの様子~

    雲州松江の風景

    毎年行われている蔵開きがコロナ禍により、今年も中止となりました。このイベントを毎年楽しみにしているお客様のお声をいただいていますが弊社としても苦渋の決断となりました。来年こそはできるようになりたいと考えています。コロナ前の2019年に開かれた蔵開きの様子をご覧ください。

    搾りたての新酒など沢山のお酒を用意し、来ていただいたお客様は試飲ができます。

    当蔵の上濱杜氏がお酒の説明などをお客様としながら楽しんでいただけます。

    振る舞い酒をご用意してたくさんのお客様が楽しんでいます。豊の秋の良い香りが辺りを包んでいました。

    販売も行っています。この時だけの限定酒など蔵開きは大盛況の毎年賑わいを見せています。

    他の販売ブースもあり、お酒が飲めなくても楽しく過ごすことができます。

    当蔵の粕汁も振る舞いました。美味しく暖かい味に心もほっこりです♪

    飲食ができるブースもあり、楽しく会話しながら楽しいひと時を過ごせます。

    蔵の中の設備など豊の秋の造りの説明も聞けて、より豊の秋を深く知り味わうことで蔵の思いや熱量を感じていただけます。

    落語も開催し、蔵の中は笑いで包まれていました。残念ながら2022年の開催は中止となりましたが来年こそは皆様と喜びを分かち合える蔵開きができるようにしたいと思っています。